〇子さんと叔母さん2
前の1人部屋の叔母さんは厄介な入院患者だった。
まず、自分の置かれている状況が把握できていない。
歩けないのだから、当然尿管に管が入っている。
しかし、それが気に食わないようで、外せと大騒ぎし、
看護師さんもついついケンカ腰になってしまっている…。
結局外して、自分でトイレに行かせてみるものの
案の定歩けない。でも管をつけたくないと騒ぎ、
結局オムツをつけることになった。
2、3時間おきに「〇子~、〇子~」と
姪の〇子さんの名前を叫ぶ。
しまいには「〇子~、私を捨てたの!裏切者ーー」
と叫ぶ始末。そして看護師さんが〇子さんを電話で呼び
〇子さん登場。これの繰り返し。
〇子さんも疲れている様子。
しかし、この〇子さんとても良い人で
叔母さんのことをとても心配している。
「叔母さん、私は叔母さんが大好きなの。だから早く良くなろうね」
と、励ます。2人のバックグラウンドはわからないが
なにか色々あったに違いない。